ひょうたん笛(葫芦絲、フルス)の演奏の仕方 ―People,Life and Music
 How to play ?







   ひょうたんは循環呼吸を使うため &bnps;&bnps;&bnps;CD







演奏の仕方 ―演奏する前の注意事項

ここでは、演奏の仕方を説明します。まずは、注意事項から。
もっとも重要なポイントです!! なお,これからの説明はあくまで筆者の経験に基づくもので「絶対」ではありません。楽器に支障が出た場合,責任はおいかねますので,ご了承ください。



0.呼吸の使い方(楽器の吹き方) 

もっとも重要なポイントです!!
 初めて吹く人にはなかなか「きれいな」音がでません。
 これはリードに対してかける圧力が関係しています。
 最初は、息を弱めに吹いて、だんだんと息を強くしていってみてください。
 すると、ある一定の息の圧力をかけると、「気の抜けた音」から、「無音状態」になり(ならないで正しい音になることもある)、さらに、「正しい音」に変化します。

(次のページで詳しく説明)



1.楽器の名称 

 まず、楽器の名称ですが、中国語では「フルス」-「葫藘絲」-「葫芦絲」-「hulusi」といいます。タイ族語では「ビー・ラムダオ」-「Pii Laam dao」、「Pii Naam dao」、ダアン・パラウン語では「ブロイ」-[Brohy]。
 インターネットでは様々な楽器を販売する中国語のホームページがあります。その中で名称についてほとんどのページで間違った解釈が横行しています。
 例えば中国語では「ビ・ラムダオ」は「萃朗道」とかかれます。そして、「萃(ビ)」は笛、「朗(ラム)」は縦、「道(ダオ)」はひょうたんを意味する、と述べられています。
 しかし、これは間違いです。
 タイ族語では、「ビ」は「笛(または管楽器全般)」を表し、「ラムダオ」は「ひょうたん」を意味します。「ラム」だけで意味を求めるならば、「水」という意味です。
 中国のある楽器文献で間違った表記をしてあり、それが全国に広まったものです。せっかくなので、注意しましょう。



2.楽器の構造

 楽器は、「ひょうたん」と、竹で作られた管が3本、そのうち真中が「メロディー管」、両脇の管が持続音を演奏する「ドローン管」です。一般的に市販されている笛は片方のドローン管がただの飾りで音が出ません。
 各管には、「リード」とよばれる複雑な振動構造で音を発音する板が埋め込まれています。一般には「フリーリード」と呼ばれるリードで、日本の「笙」にも通じるリードです。
 しかし、笙とは異なり、息を吸ったときに音は出ません。ましたや、笛を咥えたまま息を吸うと、リードが壊れてしまうので注意してください。

 メローディー管には、指孔が、表に6つ、裏に1つあります。裏の底部には穴が3つほどあいているものありますが、これは基本的に関係ありません。
 音を出す場合、リコーダーと同じようにこの穴を押さえて、下から順に指を開けていくと音階が生まれます。



3.手入れの仕方

 この楽器は、プラスティックで作った「邪道な」ひょうたん笛でなければ、手入れに気を使う必要があります。
   最近、中国の地方によってはプラスティックのひょうたん笛を偽物として扱うところも出てきました。
 手作りのものはどうしても寿命や、間違った扱いをすると壊れて今します。 しかし、使い込むと楽器はいい音を出します。 手入れをしっかりして、楽器を長持ちさせましょう。
 まず、高温多湿の場所を避け、日陰におくことをお勧めします。
 日向におくと,楽器が乾燥してひびが入ったり,変形してしまいます。注意しましょう。
 また,湿度が余りにも高いと、音が変化することもあります。更にひょうたんの中で甲虫が生まれ、ひょうたんを食べ始めます。たまに、笛を咥えてみて「粉っぽい」と感じたら、それは甲虫がひょうたんのなかにいるということです。
 楽器をさかさまにして,軽くひょうたんを掌で叩いて虫を中から追い出しましょう。

 さらに、楽器はヨコに寝かせて保存するより、「立て」て保存しましょう。
理由は、リードが変形しないためです。
 
 初心者の方は、最初練習をしていると、どうしてもひょうたんの中に、唾がたまってしまいます。
 唾が入ってしまったかな,と感じた方は,練習が終わったときや、練習の合間に、管の底部をしっかり握って、楽器を軽く逆さにして、振って唾を取り出します。
 




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